自己チェック

Self-check

あなたのこころやからだの状態を
チェックしてみましょう

本チェックリストは、あなたが今どのような状態かを確かめるためのものです。
医療機関を受診する際に、現在の症状を記録して持っていくと、診察の参考になります。

ご注意
このチェックシートは、医師に相談する際に、症状を的確に伝えるためのものです。
診断結果をあらわすものではありませんので、印刷するなどして、受診の際にお役立てください。
  • アルコール依存症
  • うつ

アルコール依存症

下記はWHO(世界保健機関)が開発したもので、健康に害をもたらすようなお酒の飲み方を早期に発見し、
修正するためのスクリーニングテストです。
まずは、あなたの飲酒量を、下の表を参考に 「ドリンク数」 に換算してみましょう。

CHECK1ドリンク数を確認

種類 ドリンク数

ビール

発泡酒
(度数 0.05)

コップ 1杯 0.6
中ジョッキ 1杯 1.6
350ml 1缶 1.4
500ml 1缶 2.0
大ビン 633ml 1本 2.5

焼酎(25度) お湯割り
コップで

うす目 (焼酎3 : お湯7) 1杯 1.1
中くらい (焼酎5 : お湯5) 1杯 1.8
こい目 (焼酎8 : お湯2) 1杯 2.9

ウィスキー
グラスで

ロック 1杯 2.8
シングル 1杯 1.0

カクテル

グラス 1杯 1.0

泡盛

35度 1号 5.0
30度 1号 4.3
20度 1号 2.9

梅酒

グラス 1杯 0.3

(参考) ドリンク数の求め方

ドリンク数 = ( アルコール飲料の量(ml) × アルコール度数 × アルコール比重(0.8g/ml) ) ÷ 10
例えば、ビール 500ml 1缶 は、 ( 500 × 0.05 × 0.8 ) ÷ 10 = 2.0 ドリンク

CHECK2依存度チェック

CHECK1の表を参考に、次の各質問を読んで、あなたに当てはまるものを0~4の中から1つ選んでください

  • Q1あなたはアルコール含有飲料をどのくらいの頻度で飲みますか?

  • Q2飲酒するときには通常どのくらいの量を飲みますか?

  • Q31度に6ドリンク以上飲酒することが、どのくらいの頻度でありますか?

  • Q4過去1年間に飲み始めると止められなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

  • Q5過去1年間に普通だと行えることを飲酒をしていたためにできなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

  • Q6過去1年間に深酒の後、体調を整えるために朝迎え酒をせねばならなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

  • Q7過去1年間に飲酒後罪悪感や自責の念にかられたことが、どのくらいの頻度でありましたか?

  • Q8過去1年間に飲酒のため前夜の出来事を思い出せなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

  • Q9あなたの飲酒のために、あなた自身か他の誰かがけがをしたことがありますか?

  • Q10肉親や親戚・友人・医師あるいは他の健康管理にたずさわる人が、あなたの飲酒について心配したり、飲酒量を減らすように勧めたりしたことがありますか?

00点 / 40点

CHECK3結果確認

0~9点の方は…
今のところあなたのお酒の飲み方にあまり大きな問題はないようです。
1日2ドリンク(缶ビール500ml1本か日本酒1合弱)までの飲酒にとどめましょう。
10~19点の方は…
現在のお酒の飲み方を続けると、今後お酒のためにあなたの健康や社会生活に影響が出る恐れがあります。
これまでのお酒の飲み方を修正された方が良いでしょう。
具体的には1日2ドリンク(缶ビール500ml1本か日本酒1合弱)までの飲酒にとどめましょう。
20点以上の方は…
現在のお酒の飲み方ですとアルコール依存症が疑われ、飲酒のためにあなたの健康だけでなく、
家庭や職場での生活に悪影響が及んでいることが考えられます。
診断によっては、断酒が必要となります。

ちなみに

7
一般50歳男性の平均点
10
過半数が周囲から酒量減量の忠告を受ける
15
アルコール性肝障害患者の平均点
17
月1回以上泥酔・朝酒をする者の平均点
20
アルコール依存症が疑われる
24
アルコール依存症患者の平均点

うつチェック

うつ病かもしれないと感じたら簡易抑うつ症状尺度(QIDS-J)で
うつ症状をチェックしてみましょう。

簡易抑うつ症状尺度(QIDS-J)とは

簡易抑うつ症状尺度(Quick Inventory of Depressive Symptomatology:QIDS-J)は、16項目の自己評価尺度です。

採点の方法

睡眠に関する項目(第1-4項目)、食欲/体重に関する項目(第6-9項目)、精神運動状態に関する2項目(第15、16項目)は、それぞれの項目で最も点数が高いものを1つだけ選んで点数化し、それ以外の項目(第5、10,11,12,13,14項目)は、それぞれの点数を加算します。うつ病の重症度は、睡眠、食欲/体重、精神運動、その他の合計点数(0点から27点)で評価します。

日本語版自己記入式・
簡易抑うつ症状尺度Quick Inventory of
Depressive Symptomatology:QIDS-J

Q1寝つき

Q2夜間の睡眠

Q3早く目が覚めすぎる

Q4眠りすぎる

1~4で最も高い点数をひとつ

Q5悲しい気持ち

5の点数

Q6食欲低下

Q7食欲増進

Q8体重減少(最近2週間で)

Q9体重増加(最近2週間で)

6~9で最も高い点数をひとつ

Q10集中力/決断

10の点数

Q11自分についての見方

11の点数

Q12死や自殺についての考え

12の点数

Q13一般的な興味

13の点数

Q14エネルギーのレベル

14の点数

Q15動きが遅くなった気がする

Q16落ち着かない

15~16で最も高い点数をひとつ

実施日 : yyyy年 mm月 dd

合計点数

出典:日本ストレス学会の承認を得て、ストレス科学 25(1),43-52.2010より引用改変